「ビタミンD」の摂取が"冬季うつ"に効果 - インフルエンザや花粉症にも有効
よりも「ビタミンD」投与(74%)のほうが有効であるという結果となった(1999年 米国ユニオン・メモリアル病院とジョンズ・ホプキンス大学のグロス博士の研究より)。
冬季うつに効果的な「ビタミンD」は、油に溶ける脂溶性ビタミン。ビタミンD2(エルゴカルシフェロール)とビタミンD3(コエカルシフェロール)に分けられ、前者は植物に、後者は動物に多く含まれる。「ビタミンD」は、カルシウムの吸収を助け、くる病や骨粗鬆症の予防に不可欠であることが広く知られているが、近年では、先に述べたうつ病などの精神性疾患、大腸がんや乳がんといったがん予防(細胞の不健康な増進をコントロールし、正常な細胞にする)、結核、インフルエンザ予防・改善(免疫強化)、花粉症などのアレルギー緩和、糖尿病の予防などにも効果が期待できる試験結果が出ており、いまだ効果的な予防法が見当たらない疾病にも有効である可能性が示唆されている。
このようにさまざまな疾病の予防に効果が期待される「ビタミンD」は、サンシャインビタミンとも呼ばれ、日光(紫外線B波)を浴びることによって皮膚でつくられる`ホルモン`でもあり、魚やきのこなどの食品からも摂取できる。