SBIホールディングス、タイでインターネット専業証券会社を設立し営業開始
SBIタイオンライン証券には、SBIグループが55%、フィナンシアサイラス証券が45%を出資し、タイ王国において、株式取引やデリバティブ取引などの証券サービスを、インターネットを通じて在タイ邦人を含む現地の投資家に提供するという。
インターネットを通じた証券取引サービスの提供はタイ王国において既に行われているものの、インターネット専業の証券会社はSBIタイオンライン証券が初だという。同社はフィナンシアサイラス証券が有するタイ王国における証券事業の経験とSBIグループが創業以来培ってきたインターネット証券事業の運営に関するノウハウを融合させることによって、高品質で利便性の高いサービスをインターネット経由にて提供することを目指すとしている。
人口が6,593万人(2010年)で一人あたりGDPが5,647米ドル(2013年)とASEAN諸国の中で大きな経済規模を誇るタイ王国には110万以上の証券口座があり、タイ証券取引所には678銘柄(2015年4月15日現在)が上場している。また、同証券取引所には周辺国のマーケットと比べて流動性の高い大型株が比較的多く、一日平均売買代金はシンガポール証券取引所を凌ぐ規模(2014年)で、ASEAN地域内でトップクラスとなっているという。
同社グループは、これまでもカンボジアの同社子会社SBIロイヤル証券の運営や、インドネシアの出資先企業であるBNI証券におけるオンライン株式取引システムの設計と開発への参画など、アジア新興諸国を中心に金融事業の拡大を進めており、フィナンシアサイラス証券とは既にSBIロイヤル証券を通じた業務・資本提携関係を構築してきたという。
また、フィナンシアサイラス証券の株主であるタイ王国の総合金融グループ企業FinansaPlc.とは共同で未上場企業を主な投資対象とした投資会社を先日合弁で設立したとしている。
同社グループは引き続き、日本において築いてきたオンライン金融事業に関する経験を活かし、新興諸国においてオンライン金融サービス事業を進めていくとしている。