三菱電機エンジニアリング、低体力患者向け運動療法システムを発表
心臓疾患などの患者に対して効果的なリハビリテーションを実施するためには、患者に応じた最適な負荷で運動療法を実施することが必要となる。同製品は、このようなニーズに向けて開発されており、心肺運動負荷検査で得られた運動強度をもとに、ペダルを漕ぐ事による運動療法を患者ごとに効果的な負荷で提供する事ができるという。
技術的な特長としては、患者の状態をモニターする「サーボ制御技術」が挙げられる。これは、心拍・脈拍、血圧をモニターしながら、ペダルの回転速度と負荷を正確に制御するというもの。また、ペダルなどの機械摩擦による経年変化を検知して回転速度や負荷を自動修正する事も可能だ。
運動モードは患者の状態に合わせて「ワット制御(アイソパワー)」「トルク制御(アイソトニック)」「等速制御(アイソキネティック)」「心拍制御」の4つから選択する事ができる。
今回発表されたのは乗り降りがより楽になるように回転椅子が設けられた「リカンベントモデル」とエアロバイク型の「アップライトモデル」の2機種。
価格は「リカンベントモデル」が248万円で、「アップライトモデル」が148万円(いずれも税抜)となっており、2017年度で300台の販売を目指している。