東山紀之主演『チョコレートドーナツ』開幕 カーテンコールに観客総立ち
公演関係者が新型コロナウイルスに感染したため開幕を延期していた東山紀之主演舞台『チョコレートドーナツ』が20日、東京・PARCO劇場で初日を迎えた。
舞台は1979年のウェスト・ハリウッド。ゲイの男性が育児放棄された障がいを持つ子供を育てたという実話に着想を得て製作された映画『チョコレートドーナツ』(原題:ANY DAY NOW)を、東山紀之主演、宮本亞門演出で世界で初めて舞台化。70年代のアメリカのヒットナンバーを散りばめた華やかなショーシーンと、緊迫の法廷ドラマを織り交ぜつつ、愛と希望、未来を求めて、苦闘する人間の姿を感動的に描き出す。
東山が演じるのは、シンガーを夢見ながら、ショーパブの口パク・ダンサーとして日銭を稼ぐルディ。出口の見えない生活の中、ルディの人生は、運命の人ポール、隣室のダウン症のある少年マルコと出逢うことで変わっていく。映画ではトニー賞受賞俳優アラン・カミングが演じたこの主人公に、東山がその魅惑のダンス、唄、演技で挑む。
そしてルディと共に少年マルコを育てようと、世間と闘う検察官ポールを演じるのは谷原章介。
ゲイのカップルであるルディとポールが悩み、迷いつつ、手を組んで世の中に立ち向かっていく様は心を打つ。