くらし情報『対談! 日本のものづくり - プロトラブズが国内有識者と探る (22) PFU イメージビジネスグループ 統括部長 松本秀樹氏(前編)』

対談! 日本のものづくり - プロトラブズが国内有識者と探る (22) PFU イメージビジネスグループ 統括部長 松本秀樹氏(前編)

対談! 日本のものづくり - プロトラブズが国内有識者と探る (22) PFU イメージビジネスグループ 統括部長 松本秀樹氏(前編)
イメージスキャナ業界において世界トップシェアを誇るPFUは、2014年にバッテリー搭載の携帯型としては世界最軽量・最小※のモバイルスキャナ「ScanSnap iX100」を発売した。他社の追随を許さない製品力の秘訣はどこにあるのだろうか。イメージビジネスグループ 統括部長の松本秀樹氏と、プロトラブズ合同会社社長兼米Proto Labs, Inc.役員のトーマス・パン氏による対談を、前後編でお送りする。
※ バッテリー・Wi-Fi搭載A4シートフィードスキャナにおいて、PFU調べ(2014年4月1日現在)

○プリンタからスキャナ開発へ

トーマス・パン氏(以下パン氏):はじめに、御社がスキャナ開発に取り組むことになった経緯や歴史について教えていただけますか。

松本秀樹氏(以下松本氏):PFUという会社は、もともと富士通グループの一員としてオフィスコンピューターをつくり、さらに周辺機器の開発もしていました。その中でもドットインパクトプリンタの開発を得意としていたのですが、1982年からエンジニアたちが新たに取り組み始めたのが、スキャナだったんです。

パン氏:なるほど、土台としてプリンタの技術があったわけですね。

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