GCC 5.1が登場
GCC 4.9系と比較した主な変更点や改善点は次のとおり。
Cにおけるデフォルトモードを-std=gnu11から-std=gnu89へ変更
C++ランタイムライブラリlibstdc++において新しいABIを利用するように変更
ループオプティマイゼーションのためのGraphiteフレームワークにおいて必要になるライブラリをISLのみに限定(0.14を推奨しているものの、0.12.2も使用可能)
hss_trivial_default_constructor、has_trivial_copy_constructor、has_trivial_copy_assignを非推奨へ変更。代わりにis_trivially_default_constructible、is_trivially_copy_constructible、is_trivially_copy_assignablの利用を推奨
各種最適化機能の強化
OpenMP 4.0 / OpenACC 2.0aのサポート強化
Go 1.4.2をサポート
GCCを共有ライブラリとして利用しほかのプロセスにおいてJITコンパイラとして使用する機能の実現
DragonFly BSDサポートの追加
FreeBSD armサポートの追加(arm*-*-freebsd)
上記以外にも、gcc-ar、gcc-nm、gcc-ranlibラッパにおいて-Bオプションが利用可能になっていたり、-freport-bugオプションが指定された場合に自動的にリプロデューサが生成されるように動作が変更したりしている。