GNUプロジェクトおよびGCCの開発者らは4月22日(米国時間)、「GCC 5 Release Series- GNU Project - Free Software Foundation (FSF)」において、GCCの最新版となる「GCC 5.1」の公開を伝えた。GCC 5.1はメジャーアップブレードバージョンと位置づけられており、GCC 4.9系に対していくつもの新機能が追加されている。
GCC 4.9系と比較した主な変更点や改善点は次のとおり。
Cにおけるデフォルトモードを-std=gnu11から-std=gnu89へ変更
C++ランタイムライブラリlibstdc++において新しいABIを利用するように変更
ループオプティマイゼーションのためのGraphiteフレームワークにおいて必要になるライブラリをISLのみに限定(0.14を推奨しているものの、0.12.2も使用可能)
hss_trivial_default_constructor、has_trivial_copy_constructor、has_trivial_copy_assignを非推奨へ変更。代わりにis_trivially_default_constructible、is_trivially_copy_constructible、is_trivially_copy_assignablの利用を推奨
各種最適化機能の強化
OpenMP 4.0 / OpenACC 2.0aのサポート強化
Go 1.4.2をサポート
GCCを共有ライブラリとして利用しほかのプロセスにおいてJITコンパイラとして使用する機能の実現
DragonFly BSDサポートの追加
FreeBSD armサポートの追加(arm*-*-freebsd)