KNNOPIX日本語版、開発中止に伴い公式サイトが閉鎖
このほど、KNOPPIX日本語版の開発中止に伴い、公式サイト「KNOPPIX Japanese edition」のサイトが閉鎖された。本稿執筆時点で、公式サイトのトップページには、KNOPPIX日本語版の開発を中止すること、ホームページを閉鎖することなどが記載されている。
KNOPPIXはCD、DVD、USBフラッシュドライブからGNU/Linuxなどのソフトウェアで構築された環境を起動するためのディストリビューション。PCにソフトウェアをインストールする必要がなく、手軽にLinux環境を利用できるという特徴がある。産業技術総合研究所が日本語化などのローカライゼーションを行い、イメージファイルを配布してきた。KNOPPIX自体の開発は現在でも継続しており、2015年3月には最新版となる「KNOPPIX 7.5.0」が公開されている。
KNOPPIXは手軽にLinuxを試せるディストリビューションとして人気があるほか、不具合が発生したシステムの障害対応のために使われることも多い。しかし現在では、Linuxディストリビューションや*BSDディストリビューションのインストーラの多くがLiveCDとしての機能も提供しており、KNOPPIXそのものの必要性は低い状態にある。
また、仮想化技術の普及もあり、LiveCDが必要になるシーンそのものが減ってきている。