磁気圏観測衛星「あけぼの」、26年間の運用を終了 - JAXA
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は4月23日、磁気圏観測衛星「あけぼの」の運用を終了したと発表した。
「あけぼの」は1989年2月22日に、M-3SIIロケット4号機で打ち上げられた国内で3番目の磁気圏観測衛星。目標寿命は1年とされていたが、それを大幅に超えた約26年という長期間にわたり運用を継続し、オーロラの観測、地球をドーナッツ状に取り巻く放射線帯であるヴァン・アレン帯の観測などで成果を挙げてきた。
しかし、観測機器の多くが放射線劣化によって観測を停止していること、衛星の電源系機器の劣化や高度の低下のため、科学的成果を得られる観測データの取得ができなくなったことから、運用を終了することとなった。