くらし情報『2015年度の新入社員の初任給、4割が全学歴で引き上げ』

2015年4月24日 12:09

2015年度の新入社員の初任給、4割が全学歴で引き上げ

2015年度の新入社員の初任給、4割が全学歴で引き上げ
労務行政研究所は4月23日、東証第1部上場企業218社の速報集計をもとにした「2015年度 新入社員の初任給調査」の結果を発表した。これによると、39.9%の企業が15年度の初任給を「全学歴引き上げ」したという。

「全学歴引き上げ」の割合は、昨年度速報集計時の23.2%から約17ポイントの増加となった。一方、初任給を前年度と同額に「据え置き」した企業は58.7%だった。初任給の据え置き率は、世界的不況に陥った09年度以降、9割台の高い率で推移していたが、春闘交渉においてベースアップや賃金改善の回答が相次いでいることの影響もあり、14年度75.5%、15年度58.7%とここ2年は顕著に低下しているという。

初任給額は、大学卒で20万8722円、高校卒で16万3689円の水準。同一企業で見た前年度の金額に比べ、それぞれ1537円/0.7%、1315円/0.8%の上昇となった。

大卒については、「据え置き」が53.1%と半数超を占めるが、5000円以上引き上げた企業も1割に上り、平均上昇額は1537円となった。

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