事例で学ぶiPhone/iPad活用術 (194) シスメックスが全社員にiPhoneを配布し、ワークスタイル改革を実現
神戸市に本社を置くシスメックス株式会社は、臨床検査機器、検査用試薬ならびに関連ソフトウェアなどの研究・開発・製造・販売・サービス&サポートを行うグローバル企業だ。主な取引先は、病院、検査センター、大学、研究所、その他医療機関などで、世界190カ国以上に製品を提供している。
同社では、10年以上前からPHSを導入し、内線電話機として利用してきたが、耐用年数も過ぎたことから、2014年4月、新たな端末としてiPhoneを導入した。
PHSを内線として利用した理由を、シスメックス 情報ソリューション部長 米倉靖郎氏は、「10数年前にポケベルからPHSに変更し、社内の内線電話として利用してきました。開発の人間は社内を動き回りながらミーティングする、実験ラボで仕事するといったことが多く、デスクでずっと仕事をするというワークスタイルでなかったことが影響しています。PHSは社内のダイレクトコミュニケーションの活性化やスピードアップという面で効果があったと思います」と説明する。
米倉氏によれば、今回のiPhone導入には、単に新しい端末に入れ替えるというだけでなく、ワークスタイル変革という大きなテーマがあったという。