短期集中連載「Windows 10」テクニカルプレビューを試す(第23回) - 完成が見えてきた!? ビルド10061
海外のITニュース系サイトでは、AMDのCEOがWindows 10のリリース時期を「7月末」と明かしたことが話題になっている。だが、OEMパートナーへRTM(製造工程版)を渡すタイミングなどを逆算していくと、7月第1~2週には完成させなければならない。つまりWindows 10テクニカルプレビュー ビルド10064のリリース日から数えて11週程度しか開発期間は残されていないのである。コントロールパネルから「設定」への完全移行は完了するのか、音声アシスタントシステム「Cortana」の日本語対応は間に合うのか。そんな思案を抱えつつ、今回はビルド10064の注目ポイントを解説する。
○仮想デスクトップ
"仮想デスクトップ"というアイディアは目新しいものではない。1980年代にはパロアルト研究所で実験が始まり、その後登場する各OSに大きな影響を与えていた。2001年11月にリリースしたWindows XPでも、「Virtual Desktop Manager」というMicrosoft PowerToys XPという機能セットで実現していたため、経験したことのある方も少なくないだろう。
Windows 10は、その仮想デスクトップを標準機能として搭載してきた。