"愛され"をやめたら、女は年下男性を育てたくなる!?--『愛は技術 何度失敗しても女は幸せになれる。』
実にトリッキーなタイトルの本である。『愛は技術』なんて言われると、一見よくある"モテテク"のようなハウツーを指南する本にも見えてしまうが、おそらくこれは狙いだろう。
なぜならこの本には、いわゆる愛され、ゆるふわ、自分磨きといった"男に選ばれる"ための小手先のテクニックとは、真逆のことが書かれているからだ。いわく、愛されたい、選ばれたいといった「受動の愛」を捨て、「女性は男性に選ばれてこそ価値がある」といった「旧態依然とした恋愛観、結婚観からのシフトチェンジ」を図ろう、とはっきり呼びかけているのだ。
つまりこれは、モテテク本や恋愛自己啓発本にすがってしまいがちな女性にこそ、手に取って欲しい本。愛されないからといって、自己反省や自己責任で自分を責めるのではなく、"自分が愛するに値する男を自分から選ぼう"と説く本書は、そのための"男の見きわめ方"をスキルやライフハック(=技術)として授けてくれるのである。
○女子力アップより、キャリアアップを!
著者の川崎貴子氏は、女性のための人材コンサルティング会社の社長として辣腕を振るってきたゴリゴリのバリキャリ女性。加えて、バツイチ・子持ちの末に、8歳年下のダンサーと再婚したという波瀾万丈な経歴の持ち主だ。