フィリップス、新型超音波診断装置を発表 - CT画像との位置合わせを自動化
フィリップス エレクトロニクス ジャパン(フィリップス)は4月27日、新型プレミアム超音波診断装置「EPIQ Evolution 1.0」の販売を開始した。
同社の超音波診断装置のフラッグシップ機である「EPIQ」を大幅にモデルチェンジした同装置の特徴は、指紋認証と同様のアルゴリズムを採用した「Auto Registration」機能を搭載した点である。
「Auto Registration」は超音波診断装置とCTやMRIなどの画像を自動で重ね合わせてリアルタイムかつ高精度に表示する技術。従来の方法では「点」あるいは「面」で位置合わせをしており、きっちりと重ねて表示することはこれまで困難とされ、何度も調整をしなければならないなど、時間と精度の面で課題があった。
これに対し、「Auto Registration」機能は、顔認証および指紋認証と同様の技術を導入することで、この課題を克服した。3D-CT画像と3D超音波画像から血管の立体構造を抽出するため、非常に高い精度の位置合わせが可能となるという。
同機能は現在のところ肝臓のみを対象としているが、開発に携わったフィリップスIS(イメージングシステム)