くらし情報『モデルケースから学ぶ、PoEネットワークスイッチの使いどころ (1) 概要編』

モデルケースから学ぶ、PoEネットワークスイッチの使いどころ (1) 概要編

さらに、IP電話は社員のデスクなどに設置することが多いが、デスク周りにそもそも電源の空きがないこともある。

こうした電源を供給するのが少し難しいような機器や環境において、PoEを利用すると、とても便利だ。PoEによってLANケーブルのみの配線でネットワーク接続も電力供給も行い、配線を簡素化できる。

また、機器の配線を簡素化できるだけではなく、機器の電源供給を集中管理できることもPoEを導入する大きなメリットだ。たとえば、個別に電源をとっている場合、停電時にはそれぞれの機器の電源をUPS装置でバックアップする必要がある。一方、PoEにより電源供給を行っている場合は、PoE対応スイッチの電源のみをUPS装置でバックアップを取ればよい。

○PoEの規格

PoEの規格には、以下の2つがある。

・IEEE802.3af
・IEEE802.3at

IEEE802.3afは、1ポートあたり最大で15.4Wの電力を供給できる。
一方で、IEEE802.3atでは供給できる電力量を30Wとして、より消費電力が大きい機器にも対応できるようにしている。IEEE802.3atはPoE+とも呼ばれ、ベンダー独自でより供給電力量を増加させている機器もある。

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