新入社員の初任給、「全学歴で引き上げ」が4割。大卒で20万8,722円に
○初任給を据え置いた企業はここ2年間で大幅減
調査によると、39.9%の企業が2015年度の初任給を「全学歴引き上げ」していた。この割合は、昨年度速報集計時の23.2%から約17ポイント増加していた。
一方、初任給を前年度と同額に「据え置き」した企業は58.7%。初任給の据え置き率は、世界的不況に陥った09年度以降9割台の高い率で推移していたが、春闘交渉においてベースアップや賃金改善の回答が相次いでいることの影響もあり、14年度75.5%、15年度58.7%とここ2 年は顕著に低下している。
初任給額は、大学卒で20万8,722円、高校卒で16万3,689円の水準だった。同一企業で見た前年度の金額に比べ、それぞれ1,537円・0.7%、1,315円・0.8%の上昇となる。