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MacとiPadの悦楽生活50 #EtsuMac50 - 18 MacBookの固いUSB-Cケーブルについて

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MacとiPadの悦楽生活50 #EtsuMac50 - 18 MacBookの固いUSB-Cケーブルについて
●MacBookは本当にUSB-Cポート1つで大丈夫なのか?
MacBookのレビューをしている最中に、Apple Watchの発売日を迎えました。筆者のチョイスはApple Watch 42mmとミラネーゼループ。ステンレススチールはピカピカと磨かれており、つや消しでサラサラとした表面のMacBookシリーズとは異なる輝きがあります。

Apple Watchを腕に巻きながらMacのキーボードを使うと、金属のバンドは特に、パームレスト部分との摩擦が気になります。ミラネーゼループの場合、バンドの磁石が仕込まれている部分が平面となっており、ここはより傷が目立ちそうです。

タイピングの時は、他の時計のように外して使っても良いのですが、締め切り直前のどきどきや、ペースに乗ってタイピングしているときの軽い興奮状態が記録できないのももったいない、と思ってしまい、少し悩んでいます。ちょっと、手首部分を上げてタイピングすれば良いじゃないか、という問題解決で、一応の結論を迎えようと思っております。

さて、本題のMacBook。
今回は、論争の的となった1ポートのUSB-Cについてです。

お題

【本当にUSB-Cポート1つで大丈夫なのか?】

解決策

→いや、そもそも使うのは1日1回だった

●USB-Cポートの使用頻度は高くない、使い心地は固い
○限りなく、使う頻度は少ない

結論は早い方が良い、ということで、この議論を終わらせてしまいましょう。

「MacBookのUSB-Cポートは、1日1度しか使わなかった」

もう、USB-C対応のアクセサリがないとか、ポート数が少ないとか、そういう話じゃなかったんです。MacBookを使う上で、USB-Cポートに何かを差し込むのは、帰ってきてから、家に置きっ放しにしていた充電アダプタに差し込むときだけ。それ以外でこのポートに何かを差し込むことはなくなりました。

バッテリーの持続時間が長い、という話はこれまでもしてきましたが、故に出先で電源を探すことも、バッテリー残量が減ってきてそわそわすることもなくなりました。数日で、ACアダプタそのものを持ち歩かなくなります。

外部ディスプレイに接続することもなく、デジタルカメラから写真を取り込むこともなく、外付けハードディスクにデータが入っていることもない。
MacBookを使うのは、こうした「これまでのパソコン的な何か」がない人たちであり、用途だと割り切っていることが大切です。

裏を返せば、上に触れることが1つでもあるなら、MacBook AirやMacBook Pro 13インチを選ぶべき、と思いました。

○固い

USB-Cポートを使うのは付属の電源ケーブルだけ。MacBookを選ぶべきかどうかの非常に分かりやすく、検討し始めて早々に現れる分岐点の存在が明らかになったところで、USB-Cポートの使い心地を一言で表すならこうです。

「固い」

比較対象はこれまでのUSBポート、そしてAppleがMacBookシリーズのために考え出した磁石でくっつく電源コネクタ「MagSafe2」。前者はとにかく、MagSafe2はコネクタを近づければ吸い付いて充電が始まり、指でもちょんと当たれば本体と離れる、そんな優れたコネクタです。

筆者もMagSafe2には、覚えているだけで3度は助けられました。充電中のMacBook Proの電源ケーブルに足を引っかけてしまい、「これはもうテーブルからMacが落ちた、終わった」とスローモーションで真っ青になる瞬間。


そんなぞーっと背中に気持ち悪い寒さが走ったものの、Macはびくともせず、ケーブルだけがただ外れて落ちるだけで済んでくれるのです。これだけで、MagSafe2の御利益を感じずには入られないわけです。しかしMacBookのUSB-Cポートは、普通のUSBポートと比べても固く、しっかりとコネクトされてます。怖くて結局少し持ち上げただけでやめましたが、MacBookが持ち上がるくらい、というとその固さが分かると思います。心持ち、USB-Cポートが両端に付いているケーブルも太いですし……。

この固さは、足を引っかけたら、確実にMacBookもろとも床に落ちるパターンです。

つまり、充電しながらMacBookを使うな、ということでしょうか。それは言い過ぎにしても、確かにバッテリーの持続時間を考えると、充電しながら使うシチュエーションは日中はありませんでした。


また、もしも家に帰ってきてさらにMacBookを使い続ける際、充電が必要なほど電池が減っていたら、多分その日はもう仕事をやめた方が良い、というくらい働いているはずです。

●USB-Cポートの充電以外の用途はどうなる?
○ドックや外部ディスプレイなど、環境整備に期待

MacBookではUSB-Cも含めて、外部ポートはさほど重要性を感じることはありませんでした。とはいえ、もしも今後USB-Cポートを搭載するMacが増えていくとすれば、充電以外の用途をきっちりと整えて行く必要があります。

MacBookには、USB-Cから通常のUSBポートへの変換コネクタ、USB-CからUSB-Cポート・通常のUSBポート・ディスプレイ出力(HDMIもしくはVGA)というコンビネーションのコネクタが用意されています。しかしこれらのコネクタだけでは不十分と言えるでしょう。Appleが何を意図して(隠して?)いるのかは分かりかねますが、USB-CポートからThunderBolt2(DisplayPort)に変換するアダプタが必要です。

さらに言えば、少なくともMacBook Air 13インチと同じ外部ポート構成になるようなドックを売り出してくれても親切ではないか、と思います。もっとも、Appleに期待するより、サードパーティーの仕事が早いかもしれません。


あるいはディスプレイの進化も期待しています。USB-Cケーブル1本をつなげば、充電・給電、ディスプレイ出力、USBハブ機能が使えるようなインターフェイスを備えてくれると、これ1台をデスクに置いておけばMacBookをスマートに使いこなせます。

一方で、ワイヤレス化、クラウド化が進んで、やっぱり充電用途だけで良いんじゃない?という結論が最終的に待っていることにも期待しています。

ディスプレイは現状でも、1080pまではApple TVを接続したディスプレイに無線で飛ばすことができます。デジタルカメラからも、Wi-Fiで写真を取り込めますし、iPhoneで撮影した写真はiCloudフォトライブラリを通じて自動的に「写真」アプリに入ってきます。
問題は写真以上に大きなデータの保存ということになりますね。

松村太郎(まつむらたろう)ジャーナリスト・著者。米国カリフォルニア州バークレー在住。
インターネット、雑誌等でモバイルを中心に、テクノロジーとワーク・ライフスタイルの関係性を執筆している。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)、ビジネス・ブレークスルー大学講師、コードアカデミー高等学校スーパーバイザー・副校長。ウェブサイトはこちら / Twitter @taromatsumura

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