Altera、開発ソフトウェア「Qurtus II」向け階層型DB生成エンジンを発表
Alteraは5月11日(米国時間)、同社の開発ソフトウェア「Qurtus II」向けに、階層型データベース(DB)生成エンジン「Spectra-Q」を発表した。
同エンジンは、Stratix 10やArria 10といった大規模ロジックエレメント(LE)を有する次世代製品の開発短期化を目指して開発されたもので、同日より提供を開始した「Qurtus II」の最新バージョン「v15.0」以降で対応するサブスクリプションとして提供される。
同エンジンを用いると、「Periphery Placer」、「Core Placer」、「Router」といった各コンパイルステージにおいて開始/停止が可能となり、より高精度な制御ができるようになるほか、各ステージでの再エントリとインクリメンタルな最適化が可能となる。
また、階層型デザインフローの採用により、IPの再利用はもちろんのこと、再コンパイルする必要があるIPのみを選択してコンパイルを実行することも可能となったほか、異なる実装レベルのIPブロックを搭載することも可能となったという。
さらに、複数サーバにまたがる分散コンパイルが将来的に実施できるようになる予定で、ほかの高速化技術などと組み合わせることで、従来ソリューション比でコンパイル時間を1/8に短縮できるようになるとする。