運輸安全委員会、アシアナ機事故調査を発表 - 衝突2秒前に復行操作へ
運輸安全委員会は5月13日、アシアナ航空が4月14日20:05頃に広島空港へ着陸するOZ162便(登録番号: HL7762、型式: A320-200)での事故について、同機に取り付けられていた飛行記録装置(FDR)の記録など調査状況報告を発表した。
FDRの記録によると、パイロットは20:03:55頃(衝突のおよそ1分15秒前)に手動操縦に切り替えたが、標準的な降下経路に比べて飛行高度が低いまま進入していたため、20:05:10頃に滑走路端に設置されていたローカライザー・アンテナに衝突した模様。
衝突する約2秒前には復行操作を行ったことがうかがえるが、その操作が間に合わなかった記録が残されている。なお、衝突でセンサーの損傷とFDRの電源断のため、衝突後のデータは正しい値を記録していない。
事故機は主翼と主脚、エンジンなどが損傷しており、左主脚にはローカライザーの部品が巻き付くほか、事故時には滑走路28端からローカライザー・アンテナまでの間に機体の一部が飛散していた。