東京都・上野で、東京国立博物館の新しく収集した文化財を初公開する特集
同展は、東京国立博物館が26年度に、篤志家の方々から寄贈されたもの、購入したものを含め、数多くの文化財を新たに収集した中から厳選した40件を展示するもの。同博物館は、国立博物館として、日本文化の理解のために、日本や東洋各地の古代から近代に及ぶ質の高い文化財を保有し、広く公開してきたが、今回初公開される新収集品も、いずれも日本や東洋の文化を探る上で見過ごすことのできない意義を持つ貴重な文化財だということだ。
主な出品作品は、「林逋帰亭図屏風」池大雅筆江戸時代・18世紀藤森まつる氏寄贈、「融通念仏縁起絵断簡」(重要美術品)橋本辰二郎旧蔵 南北朝時代・14世紀、「古今和歌集巻第一断簡(関戸本)」伝藤原行成筆平安時代・11世紀、「円形切子碗」イラン ササン朝時代・6世紀 百瀬治富美子氏寄贈、「押出如来立像」堂本尚郎旧蔵飛鳥~奈良時代・7~8世紀 堂本尚郎氏寄贈、などが挙げられる。
また、関連企画として、講演会"書の楽しみ―特集「新収品」の関戸本古今和歌集を中心に"が開催される。
会場は同博物館・平成館大講堂。開催日時は5月23日13:30~15:00。当日受付。