小松菜奈、スキャンダラスな芸能界を描く『夢を与える』で「逃げたくなる気持ちに共感した」
綿矢りさの同名小説(河出文庫)を実写化した連続ドラマW『夢を与える』が、WOWOWで5月16日から放送される。本作は、華やかな芸能界を舞台に、スキャンダルに巻き込まれていく母娘を描いたスキャンダラスな物語。幼少期に芸能界入りした主人公・夕子が、やがてスターの座に上り詰めるも、ある事件をきっかけに転落していく様を描いた内容で、監督を犬童一心が務めている。
芸能プロダクションやCMクライアント、広告代理店、テレビ局の人々の欲望の渦に巻き込まれ、世間イメージとのギャップに悩んだ末に恋愛にのめり込んでいく夕子を演じたのは、小松菜奈。昨年、全国公開された映画『渇き。』で第38回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞するなど、モデルから女優としての階段を上りつつある小松に、体当たりで演じた夕子への想いや撮影の様子を聞いた。
――夕子を演じるにあたり、台本を読んだ感想を聞かせてください。
『夕子はこれからどうなるのかな?』とすごく心配になりました。
親や恋をした人に裏切られることは、想像を絶するほど辛いと思う。誰も信じられなくなっていく感情が描かれていて引き込まれました
――小松さんも夕子と同じく芸能界で活躍していますが、共感する部分はありましたか?
毎日色んな人に会って精神的にタフな仕事なので、言葉に出来ない想いや逃げたくなる気持ちに共感しました。