Rustチームは5月15日(米国時間)、「Announcing Rust 1.0｜The Rust Programming Language Blog」において、Rustプログラミング言語の初のメジャーリリースバージョンとなる「Rust 1.0」の公開を発表した。1.0が公開されたことで、以降は1.0系に関してはAPIの互換性が維持されることになる。1.0系をアプリケーションやシステム開発の基盤として採用しやすくなったと言える。
Rustはこれまで開発フェーズにあり、基幹となるAPIがしばしば変更されることがあった。このため、実験的にRustを採用した開発は可能だが、基幹システムなどの開発に採用するには難しいところがあった。今回、バージョン1.0がリリースされたことで、APIなどの変更は開発版に取り込まれ、1.0系は安定性向上やバグ修正といった内容が適用されるものと見られる。基幹となるAPIが安定することで、Rustはさまざまな開発において採用しやすくなると見られる。
RustのシンタックスはCやC++に似ているが、CやC++には存在しない予約語も含まれている。
型を強く意識した設計になっているほか、CやC++でバグの原因になりやすいコーディングはできないようになっており、C/C++的な書き方をしながら関数型言語が持っているような機能を実現させやすいという特徴を備えている。
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