人とくるまのテクノロジー展2015 - 「ディープラーニング」を採用したZMPのRoboCar MiniVan
「RoboCar MiniVan」は市販のハイブリッドミニバンをベース車両としている。主に自動運転技術や先進運転支援システムの開発に利用されており、3次元/2次元レーザセンサ、ステレオカメラ、ミリ波レーダーという3種類の外界センサによって、距離や障害物を検出することができる。
特徴としては検出技術に人工知能技術「ディープラーニング」を導入している点が挙げられる。従来の人工知能技術では「人間とはこのような姿形をしている」といった情報をコンピューターに教える必要があるが、「ディープラーニング」ではコンピューターに大量の人間の画像を見せることで、コンピューターが「人間とはこんな形をしているものだ」と学習・判断していく。これによって搭載カメラで捉えた歩行者が帽子をかぶっている場合などでも、対象物を人間として認識することが可能になるという。
他の車両や標識など、人間以外の対象物もそれぞれに応じたアルゴリズムを搭載することで対応可能だ。
今後、信頼性やセキュリティの面でも開発を続けていくとしており、「ロボットタクシー」事業でも同車両がベースとなる予定だという。