男性も化粧をするとストレス減、さらに自信が持てる! - 化粧心理学者が解説
最近では、美容への関心が高い男性が増えてきました。洗顔後に化粧水を塗ったり、ネイルサロンへ通ったり。では、どうして男性は美容に関心をもつようになったのでしょうか。
○有史以来多かれ少なかれ男性も化粧をしていた
1994年、イギリスの作家マーク・シンプソンが、「メトロセクシャル」という言葉を作品の中で登場させます。都会に住み、美容やファッションなどに高い関心を持つ、"中身だけではなく外見も大事"と考える男性たちを称して、「メトロセクシャル」呼んだのです。想像しやすい男性で具体的に言うと、デビッド・ベッカムのイメージでしょうか。
ですがもちろん、マーク・シンプソンの影響によって現代の日本で美容に関心をもつ男性が増えた訳ではありません。タイミングとしては、年功序列型の給与体系から成果報酬型のインセンティブ給与体系が2000年頃から導入され、営業職などで外見も能力のうちと考えられるようになったことが影響しているのかもしれません。
肌も荒れ、髪もボサボサの男性より、お肌スベスベでさわやかな男性に営業された方が好印象ですよね。ですが実は、化粧文化論的に言えば、男性が化粧をしなかった歴史はなく、程度にこそ差はあるものの、有史以来、男性だって化粧をしてきていました。