日本のものづくり復権のキーとは? Kiiが仕掛ける日本発のIoT戦略
日本のものづくりが危機に瀕している。韓国や中国のメーカーが台頭するなか、かつてのように品質やサービスの高さを武器に世界と戦っていくことが難しくなってきた。そんななか、「IoT(モノのインターネット)は日本のものづくり復権のカギになる」と主張するのがKiiのCEOの荒井真成氏だ。Kiiは先ごろ、世界最大の携帯機器卸である米ブライトスターとIoT分野のグローバル企業連合「Space」を発表した。すでに、アリババやソフトバンク子会社を含む多くの企業が参加を表明しており、Kiiはこの「Space」を通じ日本発のIoTプラットフォーマーとして、日本企業がIoT分野でグローバル展開を進めることを支援する構えだ。そこで荒井氏に日本の強みを生かすIoT戦略のポイントを聞いたので紹介する。
○IoTブームは残り1年半
「IoTをめぐる今の状況は、インターネット勃興期と非常によく似ています。当時、『良い面も悪い面もあるが、とにかく作って世に出してしまえ』と、Webブラウザを中心に、さまざまな企業が市場に参入して、どんどんと盛り上がっていました。
現在、シリコンバレーでもIoTのイノベーティブなソリューションが数多く生まれ、スタートアップに対する投資が大流行しています」