キヤノン「EOS Kiss X8i」実写レビュー - 快適になったライブビューと精細化した画質を味わう
●新開発「ハイブリッドCMOS AF III」の実力をチェック
キヤノンの「EOS Kiss X8i」は、一眼レフカメラのエントリー機として人気の「EOS Kiss」シリーズの最新モデルだ。曲面を多用したボディデザインを従来製品から継承しつつ、2,420万画素センサーを新搭載。AFやファインダー、画像処理エンジンを改良するなど大幅な進化を遂げている。今回は、新しくなったライブビューやAFの使用感を実写を交えながらレポートしよう。
EOS Kiss X8iを試用してまず気に入ったのは、ライブビュー撮影時の操作感が向上したこと。はっきりと体感できるほどライブビューAFがスピードアップしたことに好印象を受けた。
これまでのEOS KissシリーズのライブビューAFを振り返ると、2012年発売の「EOS Kiss X6i」や2013年発売の「EOS Kiss X7i」では「ハイブリッドCMOS AF」を、同じく2013年発売の「EOS Kiss X7」では「ハイブリッドCMOS AF II」を搭載。AFシステムのバージョンアップのたびに高速化していたことは確かだが、人物など動いている被写体を撮るには非力であり、軽快とはいえなかった。