バーコードで培ったノウハウが活きるRFIDの世界 - Japan IT Week 春 2015
流通業界においては、バーコードに代わるものとして以前より多くの注目を集めていたが、近年ではIT技術との組み合わせにより様々な可能性が導き出され、さらなる期待が寄せられている。
「2000年代に電波法改正によって、UHF帯でのRFタグが認められたり、タグの小型化や低価格化が進みました。これによってRFIDが普及に向けて大きく動き出し、バーコードの代わりではなく様々な可能性が出てきました。」と語るのは、日栄インテック株式会社開発事業部バーコードグループ森下氏である。
バーコードであれば、専用のリーダで一つ一つ読み取らなくてはならない。だが、無線通信が可能なRFIDであれば、リーダを持って倉庫の中を歩くだけで読み取りが済んでしまう。このようにRFIDの利用が進めば、圧倒的とも言えるほどの時間と手間の削減を図ることが可能となるのだ。
昨今では、タグ自体に付加できる情報量も大幅に増大している。備品と保管庫を紐付け、所在や利用状況を把握し不正な持ち出しを防ぐなど、セキュリティやコンプライアンスの向上にも役立てることができる。
「 来年1月にはマイナンバー制度の運用が始まります。そしてここには、情報漏洩に関する罰則も加えられています。