喫煙・タバコへの世界的な取り組み - WHOが実施する「世界禁煙デー」
ロス氏: 「今年の世界禁煙デーのゴールは、次の4つです。
(1)タバコの不法取引によって入手可能になる低価格の非正規品が招く健康被害、とくに若年層や低所得者層に対する影響への着目を促す。
(2)増税や値上げ、グラフィックを用いた警告文などの喫煙コントロール対策がヘルスケアにどう影響するか、また不法取引によってそれがどう妨害されるかを示す。
(3)業界が不法取引にどのように関わっているかを示す。
(4)不法取引によってもたらせる高額な収益が、いかに犯罪組織の麻薬、人身・武器売買、テロなどの活動の財源となっているのかを明るみに出す。
これを実現するためには、すべての関係国にプロトコルの批准、参加、そして施行を促し、早期に活発に活動してもらう必要があります。
税収の損益だけでなく、タバコ規制に関して不法取引は多くの国に多大な影響を与えます。日本には政府の厳しい規制がありますし、地理的にも影響を受けにくいかもしれませんが、世界的に見ると深刻な問題です。
キャンペーンに関するより詳しい情報は、WHOのサイトで紹介しています」
――ゴール達成のための戦略はどのように考えていますか?
ロス氏: 「プロトコルです。