牛乳由来の機能性成分「MBP」に、骨の伸長作用があることが明らかに
雪印メグミルクはこのほど、神奈川県横浜市で行われた「第12回アジア栄養学会議(第69回日本栄養・食糧学会大会と合同)」において、同社独自素材である「MBP」に骨の伸長作用があることを明らかにした。
「MBP(乳塩基性タンパク質)」は、牛乳や母乳に含まれる微量のタンパク質のことで、その骨代謝改善効果は、細胞実験からヒト試験に至るさまざまなレベルで確認されている。成長期ラットの実験では、「MBP」の摂取により成長期における骨の成長の中心となる「骨端成長板」の長さや軟骨細胞数が増加することが確認されている。
今回は、「MBP」に骨代謝改善効果だけではなく、骨の伸長促進効果があるかを検討した。マウスに「MBP」を0%、0.01%、0.1%、1%溶かした水をそれぞれ10週間摂取させ、マウスの大たい骨の長さを比較したところ、MBP摂取群の方が有意に長くなることがわかった。
また、そのメカニズムを解明するため、成長ホルモンの分泌を促すペプチドホルモン「グレリン」やインスリン様成長因子「IGF-1」の血液中濃度について計測したところ、有意に増加していることが確認できたという。
同研究から、「MBP」