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火が空を舞い、アルプスに宙づりで眠る!? 幻想的&仰天な世界の祭り7選

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火が空を舞い、アルプスに宙づりで眠る!? 幻想的&仰天な世界の祭り7選
長い人類の歴史やそこで根付いた宗教から、世界各地で生まれた様々な儀式や祭事。それらは時代によって形が変えられつつ、伝統として現在まで受け継がれてきた。しかし、その土地では習慣として行われていても、私たちのような外国人から見ると大層奇妙に見えるほか、信じられないほど美しいものがある。また、近年新しく生まれた祭りは現代だからこその哀愁や、奇抜さがあるものだ。

そんな、一度は見てみたい幻想的&仰天な世界の祭りを米国サイト「Bored Panda」よりお届けしよう。

○「イーペン・サンサーイ祭」チェンマイ/タイ

夜空に無数の火が舞う、幻想的な仏教の儀式。昼過ぎから読経などの儀式が始まり、夜の帳(とばり)が下りたころコームローイと呼ばれる小さな熱気球を空に放つ。空に吸い込まれていく温かなオレンジ色の灯はゆったりと流れる星のようだ。
仏教に関係の深いメージョー大学で毎年10~11月頃に行われている。
Justin Ng Chai Hock

○「ホーリー祭」インド北部全域/インド

狂気じみていると言われるほどハイテンションな祭りで、毎年3月に開催される。人々は色の付いた粉や水をかけ合い、街も人もピンク、グリーン、イエローなど、様々な色に染まる。冬の終わりと春の訪れを告げ、魂を沸き立たせるというヒンドゥ教の祭りなのだが、確かに誰の魂も元気いっぱいになっているようだ。旅行者も関係なく色まみれになる。
jarviedigital

○「ブショーヤーラーシュの祭り」モハーチ/ハンガリー

春の訪れを祝うハンガリー南部の伝統行事。衣装は秋田県のなまはげと酷似しているが、その多くはヒツジのように白くモコモコで、角は牛のようだったり、渦を巻いたヤギのようだったりと様々だ。太鼓や鉦を打ち鳴らしながら行進する様子は日本の祭りによく似ている。
女性の服装が伝統的なスカートであるところで、ようやく日本ではないと気付くほどだ。
Dora Fenyes

○「ランタン・フローティングの祭り」ハワイ/アメリカ

灯籠に死者の名前を書いて海に流す。毎年、メモリアルデー(戦没者追悼の日)に行われる、死者を悼み将来の幸せを願う祭りである。1999年より、ハワイにある日本の寺により始められた。その様子は日本の灯籠流しに似ているが、ハワイの夕暮れの海に漂う灯籠には南国ののどかさがあるようだ。灯籠は後に回収され、再利用される。
Joe Marquez

○「インターナショナル・ハイライン・ミーティングの祭り」モンテ・ピアーナ/イタリア

登山好きが集まって共に過ごすという、まさに"ミーティング"な祭り。自然環境について考えるという目的もあるという。
イタリアアルプスの崖と崖の間に張られたロープにハンモックをつるし、ほとんどの時間をそこで過ごす。綱の長さは6m~100mほど。命綱を付けてロープの上を歩いたりもするそうだ。
Sebastian Wahlhuetter

○「死者の日の祭り」ロサンゼルス/アメリカ

もともとメキシコ全域で行われている伝統行事。ロサンゼルスにはメキシコ人が多く住むことから、ここでも行われるようになったのだろう。本場メキシコでは色とりどりの祭壇を作り、夜にはロウソクを持って墓地を訪れる。地域によっては遺骨を掘り出して洗い、箱に収めるといった儀式を行うところもあるという。
Rob Sheridan

○「ソンクラーンの祭り」バンコク/タイ

ソンクラーンとはタイのお正月のこと。
人々はこの日、バケツや水鉄砲まで使って水かけ合戦を行う。もともとは伝統的な清めの行事だったのだが、今では派手に楽しむイベントになっているようだ。ゾウの鼻から噴射される水はいったいどのくらいの威力があるのだろう。
Songran2014.com

祭りは、人々を活気付けたり、未来に願いをかけたりするために世界各地で行われている。たとえ外国人だとしても、その祭りの中に入ってしまえば、きっと同じようなテンションになって共に楽しい時間を分かち合えるはずだ。そう思うと、争いごとをしている暇があったら祭りをした方が世界にとって生産的なのではないかという気がしてくる。

このほかの「幻想的&仰天な世界の祭り」はオリジナルサイトを参照。

※写真/記事提供: Bored Panda

○筆者プロフィール: 木口 マリ
執筆、編集、翻訳も手がけるフォトグラファー。
旅に出る度になぜかいろいろな国の友人が増え、街を歩けばお年寄りが寄ってくる体質を持つ。現在は旅・街・いきものを中心として活動。自身のがん治療体験を時にマジメに、時にユーモラスに綴ったブログ「ハッピーな療養生活のススメ」も絶賛公開中。

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