今さら聞けない「ロードバランサとSDNの切っても切れない関係」 (7) エキスパート対談:なぜ今ヴイエムウェアはネットワーキングに取組んでいるのか?
今回はSDNの分野でネットワーク仮想化の技術を推し進め急速にネットワーキング分野で存在感を高めつつあるVMwareのエキスパートをお招きし、F5ネットワークス(以下、F5)の専門家との対談を通して、VMwareが目指すネットワークとその先に見据えるクラウドの将来像、さらにその実現のためにF5と取り組んでいる連携について語り合ってもらう。
オーバーレイ型ネットワーク仮想化技術を採用したプラットフォームソフトウェア製品「VMware NSX」を担当するヴイエムウェアのソリューション営業本部本部長 秋山将人氏、マーケティング本部 テクノロジーアライアンス担当部長 森田徹治氏のお二人と、F5ネットワークスジャパンのパートナー営業本部ビジネスディベロップメントマネージャ、兼松大地氏による対談をお届けする。
──VMwareと言えば、サーバ仮想化ベンダーのリーダーというイメージが強いのですが、2012年にNicira社を買収してからは、ネットワーキングの分野にも新規参入されましたね。その背景を教えてもらえますか?
秋山サーバ仮想化が普及しサーバのプロビジョニングが大幅に簡素化されるに連れ、ネットワークのプロビジョニングがボトルネックとして浮かび上がってきました。