都会に家を建ててしまったけれど、故郷の墓はどうすればいい!?
今お墓に何が起こっているのか、『葬式は、要らない』(幻冬舎新書)、『0葬 ――あっさり死ぬ』(集英社)などのベストセラー作家で、日本の葬儀・弔いのあり方に一石を投じてきた宗教学者・島田裕巳先生が執筆した、『お墓の未来 ~もう「墓守り」で困らない~』(マイナビ新書)が、5月23日(土)に発行された。この本の中で、最近何かと話題が多い「お墓」の諸問題をまとめ、解決策を提示している。都会に家を建ててしまったけれど、故郷の墓はどうすればいいのだろうか。島田先生にその解決策をインタビューした。
――島田先生の新刊『お墓の未来 ~もう「墓守り」で困らない~』では、これまで当たり前の存在だったお墓を管理する人=「墓守(はかも)り」がいなくなることによって起こる問題を中心に解説されています。「墓問題」について、どのような問題が起こっているのか、教えていただけませんか?
これからお盆の時期を迎え、テレビや雑誌などでお墓の話題が増えていきますが、最近は「無縁墓が増えている」ことと「新しい葬り方が増えている」ことがよく話題になります。
そうすると、みんなが「お墓をどうすればいいの?」という不安を抱くようになります。