ミャウリンガルを使って猫と"本当に"意思疎通できるのか実験してみた
まぁもちろん、普段から猫が言葉を話せたら、そりゃもう罵詈雑言の嵐だろうと思う。が、どうしても、どうしても猫と意思疎通をしてみたいのだ。
○ミャウリンガル入手
ということで、今回あのミャウリンガルを入手した。10年以上前に発売されたものなので、今回ゲットしたこちらのミャウリンガルは当然ながら中古品。本体サイズは74×130×36mmと手のひらサイズだ。
使用する電池は単3の乾電池が2本。
翻訳ワードは約200種。ネコ語翻訳の他、占いやしぐさ翻訳などの機能もついている。
○ミャウリンガルを猫に近づけて、鳴き声を翻訳する
寝起きでウニャウニャ言っている猫に向かってミャウリンガルを向けてみる。画面にある「鳴き声入力たいき中」の文字が消え……。
少々驚いたのだがうちの子、なんと歌を歌っていた。生年月日は2011年2月6日。まだ4歳の若い猫だが世代を疑うほど昔の歌をよく知っているなと感心した。
○猫語翻訳機
さて、ミャウリンガルは猫の言葉を人間の言葉に翻訳するものだが、こちらのアプリはその逆で、人間の言葉を猫の言葉に翻訳してくれる。
「人猫語翻訳機」というアプリだ。アプリをインストールしたスマートフォンのマイクに向かって、人の言葉を話すと、入力された人間の音声に従った猫の鳴き声を出すという。25匹以上の猫から声のサンプルを集めたとのことだ。
ミャウリンガルと人猫語翻訳機。この二つがあれば、お互いがお互いの言葉で意思疎通をすることができるのでは……!! 早速実験してみることにする。
○オヤツタイムに意思疎通を試みる
普段はサイレントキャットかと思うほどもの静かなうちの猫。唯一、おしゃべりするのはご飯やオヤツの時だけだ。
ということで今回は、オヤツタイムを狙って意思疎通を試みようと思う。
○声を出した!!
オヤツを差し上げてわずか1分も経たないうちにうちの猫が喋った!! ウミャウミャと可愛い声を出してくれたではないか。
お皿にさえぎられ声がくぐもっていたので、ミャウリンガルがちゃんと音声を拾ったか心配だったが……。
○うにゃうにゃという鳴き声を翻訳すると……
お。何とか大丈夫なようだ。美味しい美味しいオヤツを食べている最中のうちの猫。果たして何と言ったのだろうか。
……。
今夜「も」絶好調だそうだ。最近夜中の大運動会が激しいので今晩だけは勘弁してほしいのだが……。
○弟猫の言葉を翻訳すると……
弟猫の音声も拾ってみた。あまりに小さい声だったので拾えたかどうか不安だったが……。
……「たまにはボクと遊ばない?」と言われてしまった。いや……「遊ぼう」と猫じゃらしやボールを動かしても寝てばかりで遊んでくれないじゃないですか……。
○こちらも猫語で話しかけてみる
さて、「今夜も絶好調!」と言い放った兄猫に向かって、「人猫語翻訳機」を使用し話しかけてみる。話しかける内容はもちろん、「今夜だけは静かに寝かせてください」だ。
音声をアプリに入力し、iPhoneから人語が翻訳された猫の鳴き声が聞こえてくる。
「いやニャ」という顔をして兄猫は通りすがっていった。
「もっと遊んで」と言ってきた弟猫には、「じゃあ今晩どうですか」と話しかけてみた。が、軽く筆者の人差し指の匂いを嗅いで、ペロリと舐めた後去って行った。
○結論
結論。ミャウリンガルも、人猫語翻訳機も、お互いの言葉を翻訳することができた。しかし、である。相手は猫だ。
言葉が通じたところでこちらの要求を飲んでくれるワケがない。最も重要なその点を筆者は失念していたのだ。
考えてみればわかるだろう。例え容易に言葉が通じたとして、猫に「夜中の運動会止めて下さい」と言ったところで、「今夜も絶好調!」と浮足立っている猫が言うことを聞いてくれるわけがない。
同じく、「もっと僕と遊ばない?」と猫が人間に伝えてきたところで、遊ぶタイミングも遊び方も遊ぶオモチャも、全ての選択権は猫にあるのであって人間にはない。よって、こちらが「今晩遊びませんか?」と言ったところで夜遊びたいと思っているかどうかは猫次第だ。こちらの言葉に従ってくれるわけがない。
以上が、本実験の結論である。
二つの器械を使用すれば言葉は通じるかもしれないが、通じたところで猫は要求を飲まないということである。
○おまけ
時々、うちの猫は大好きなクマさんに対してうにゃうにゃと話しかけている。
天気の話なのか、ご飯の話なのか、はたまた日経平均株価の話なのか……。いつも真剣な顔をしながら話しかけているのだ。
ついつい入手したミャウリンガルを使って、一体どんな話をしているのか知りたくなるが、彼らの会話を想像してみるのもとても楽しいので、ここは秘密のままにしてみようと思う。
<作者プロフィール<
うだま
猫好きの人妻アラサー。猫の漫画や日常の漫画をよく書く。
猫ブログ「ツンギレ猫の日常-Number40」は毎朝7時30分に更新している。
ツイッターでは常に猫への愛を叫び続けている。下ネタツイートは最近控えるようにしている。
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