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菓子舗榮太楼が”可能性を感じた”健康に良い和菓子とは? - パラチノース食べある記

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菓子舗榮太楼が”可能性を感じた”健康に良い和菓子とは? - パラチノース食べある記
JR秋田駅から車で5分ほどのところに本社・工場を構える「菓子舗榮太楼」。明治16年創業の菓子の老舗だ。プルプルとした食感で淡いピンク色が可愛い「さくらゼリー」が大人気で、連日の注文に春先の職人はてんてこ舞いだという。榮太楼の営業部長・福岡さんにお話を伺うことができた。

「桜のお菓子にも色々な種類ありますが、うちのさくらゼリーには咲いた桜の塩漬けのみを選んで入れています。すなわち”つぼみ”の花は手で選別して除外し、咲いた花びらは綺麗に開くよう形を整えなければならない。すごく手間も時間もかかるんですが、そのかわり味だけでない見た目の華やかさを出すことができています。

特に買ってくださるのは、外国の方。
日本人からすれば「桜=春」のイメージがあります。一方外国の方は「桜=日本」と考えておられて、日本びいきの方からすごく人気があるんですよ。(※発送は国内のみ)

年々倍々で注文が増えていて、1回の注文で100個、200個と買う方もいます。最盛期の春先には1日9000個作ってもまだ間に合わなくて……」

そんな榮太楼が手がける「健康どら焼き」なる菓子があると聞いた。はて、健康になれるどら焼きとはどのようなものなのか。

「健康どら焼き開発のきっかけは、秋田県から「面白い糖質があるからこれを使ってお菓子を作ってみないか」と言われたことです。糖尿病の方はお菓子を召し上がりにくいのが普通ですが、そんな方でも安心して摂ることができる糖質と聞いて興味を持ちました」

それは「パラチノース」と呼ばれる、吸収がゆるやかで急激に血糖値を高めないことが特長の糖質だった。

「可能性を感じましたね。
近年は健康に気を使う方も増えていますし。他社でも似たような製品を出されているかとは思いますが、うちは老舗の和菓子店というところで勝負できると思いました。

開発の時に注意したポイントは、和菓子本来の風味を壊さないようにしたこと。あずきは特に風味が大切でなんです。職人が手焼きで、焼き加減を見ながら毎回きちんと調整しています。

発売して一年ほど経ちましたが、おかげさまで病院のすぐそばの店舗では「体にいいどら焼きなんだね」と買っていかれるケースも多いですね。今後の可能性としては、病院・介護施設・老人ホームの売店などで販売して、そこから口コミで広げるようなことや、他業種と協力して新しくパラチノースを配合したお菓子を作っていくことも視野に入れています。糖尿病を患っていると、健康に良いとはいえなかなか手に取りにくい……という方もおられると思います。
そういう高齢の方々への認知拡大も含めて、取り組みを続けていきたいですね」

早速お菓子をいただいてみた。さくらゼリーは繊細な甘さと塩っぽさが絶妙で大変さわやかなお味。健康どら焼きはしっかりしたあんの風味が甘くて美味しい。

榮太楼の菓子は秋田県外でも三越、高島屋など有名デパートで販売している。ウェブショップでも販売しているとのこと。ご興味のある方は老舗の職人たちの技をぜひ食べて感じてほしい。

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