2015年5月27日 20:30
Photoshopを27年間"食べ続けて"きた開発者が語る誕生秘話 - デジタルフォト&デザインセミナー
写真やデザインの基礎、また品質向上のためのアイデア・テクニックを公開する、アドビシステムズ/コマーシャル・フォト主催の「デジタルフォト&デザインセミナー」が、5月22日に開催された。
今年はPhotoshop誕生25周年、そして同セミナー開催10周年という記念の年でもある。そこで、「トップクリエイターのテクニックとアイデア」と題し、フォトグラファーのレスリー・キー(Leslie Kee)氏と、Photoshop生みの親であるソフトウェア エンジニアのトーマス・ノール(Thomas Knoll)氏を迎えた基調講演が行われた。今回はトーマス・ノール氏の講演の模様をレポートしたい。
トーマス氏:
「『Eat Your Own Dog Food』(自分で作ったドッグフードを食え)これは米国のIT業界でよく使われる表現です。つまりは製品として市場で販売する前に自社で使い勝手を試してみろ、ということなのですが、Photoshopの誕生はまさにそのような感じでした」
最初にスクリーンに表示されたのは「27年間にわたって自社製品を使い続けてみたらこうなった」と大きく書かれた画面。トーマス・ノール氏がジョークを交えながら話をはじめた。