2015年5月29日 10:01
川崎重工、エアバスA320neo用エンジン向け量産初号機用部品を出荷完了
川崎重工業は5月28日、エアバスA320neo用エンジン「PW1100G-JM」の量産初号機用部品であるFan Exit Stator Assy(ファン イグジット ステイター アッシー: 低圧圧縮機前部に搭載される静翼部品)を明石工場から出荷した。
同社はPW1100G-JMにおいて、IBR(インテグレーテッド ブレーデッド ローター: ブレードとディスクを一体成型した低圧圧縮機回転部品)など低圧圧縮機部の主要部品12点を担当しており、3月に出荷を開始し、このほど量産初号機用部品全ての出荷を完了した。
PW1100G-JMは先進ギアシステムの採用により、低圧圧縮機および低圧タービンとは異なる低い速度でファンを駆動させることが可能なギアード・ターボファンエンジンとなっている。また、先進複合材技術や最新の要素技術により、燃費・排気ガス・騒音レベルの改善を図っている。
同社は、今回の開発・生産プログラムにおいて国内シェア25%(全体の約6%)で参画し、低圧圧縮機部の主要部品の開発、生産、整備を行っている。同エンジンには同社独自の先進加工技術が新たに適用され、エンジンの軽量化および燃費改善が施されている。