ヨーグルトで乾物を戻す画期的テクニック - 手間要らずレシピを試食
○乾物のネガティブ先入観、実は間違い!
今回、「乾物をヨーグルトで戻す」という画期的な提案をしたのは、料理家ユニットDRY and PEACEのサカイ優佳子さんと田平恵美さん。ふたりは乾物の魅力を「乾物は常温で長期保存ができるので、いざというときの備えに最適。軽いので普段の買い物もラクチンなんです」と話す。
だが、乾物といえば「なんかめんどくさそう」と、ネガティブなイメージを持っている人も少なくない。
食材を干すことで栄養価が凝縮されるだけでなく、切干大根や干しイモ、干しシイタケなどは天日干しすることで栄養価が飛躍的にあがることはよく知られている。だが、栄養効果が高いとわかっていても煮物に使うくらいで「いつも同じ味」になってしまうし、彩りに乏しく「なんか地味」。水で戻す手間がかかってしまうからと、乾物はついつい敬遠されがちだ。
しかし、ふたりは「乾物は和食以外にも使える食材ですし、なによりおいしい。乾燥させる前に下処理をしてあるものがほとんどなので、ゴミも殆ど出ず、手軽な食材ですよ」と話す。乾物のイメージを覆すようなレシピを考案しているという。
○火も使わず、混ぜるだけの簡単レシピ!
この日のメニューは、まるでフレッシュマンゴーと変わらない食感の"ヨーグルト戻し"された「ドライマンゴーヨーグルト」など、さまざまな味わいの7品。
ヨーグルト150gに缶詰の帆立35gとマヨネーズ大さじ1.5杯を混ぜたマリネ液に切干大根を漬け込んだ「帆立と切干大根のヨーグルトサラダ」は、帆立のうまみがしっかり感じられて、パン食にも合う一品だ。
サッと洗って食べやすい大きさにちぎった乾燥寒天5gとカットわかめ10gを、たまねぎのみじん切り大さじ3と塩少々をふったヨーグルト250gに漬け込んだ「干しわかめと寒天のヨーグルトデザート」は、ザクザクとしたわかめの食感が楽しく、仕上げに混ぜ込んだガラムマサラとオリーブオイルでエスニックな味わいになっていた。
ヨーグルトを全体にぬって2分ほど置き、やわらかく戻した生春巻きの皮に好みの具を入れて巻いた「ヨーグルト de 簡単生春巻き」は、クルリと巻く作業も楽しく、お子さんとのパーティメニューにも良さそうだ。レシピの基本は「乾物をヨーグルトに浸ける」だけ。目安の分量は、乾物の重量に対して野菜類は3~5倍、海藻類は8~10倍のヨーグルトで7~8時間漬けるとよいという。
「そんなに正確に計らなくても、乾物の全体にヨーグルトがまぶされていればだいたいOK。混ぜるだけなので手間は数分です。火を使わないレシピは暑くなるこれからの季節にもいいですよね」
○おいしいだけじゃない、うれしい栄養効果も
そんなお手軽な乾物ヨーグルト、おいしいだけじゃなく栄養面でもとっても優れているという。
ヨーグルトで戻すと、水で戻した際に失われる水溶性成分を逃すことなく、乾物の栄養を全て摂ることができ、さらにヨーグルトの栄養成分も加わるという。
また、ヨーグルトの乳酸菌と、海藻や野菜、果物等の乾物に多く含まれる食物繊維を一緒に摂ることができるため、腸内環境をより整えることが期待できる。その結果、免疫力がアップされて、夏風邪などの予防にも役立ちそうだ。
今回お土産として、東京・三軒茶屋にある老舗の乾物屋「あだち商店」の特製キャロットラペセット(干しニンジン40gと干しレーズン20g入り)などをもらった。1袋に対してプレーンヨーグルト120gで戻す。今回試食することもできたが、「ちょっと少なめの量のヨーグルトで作ると、ヨーグルトがチーズみたいになってニンジンの周りにくっつき、ねっとりとした食感になります。また違った印象になると思いますよ」とオススメの食べ方も教わった。
手軽でおいしく、栄養にも優れた「乾物ヨーグルト」。あなたもぜひ、今夜の夕食、明日の朝食にもう1品追加してみてはいかがだろうか。
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