くらし情報『ロシアの「プラグリェースM-27M」補給船は、なぜ制御不能に陥ったのか (4) 油井飛行士の打ち上げ延期と、始まった事故調査』

2015年6月3日 11:00

ロシアの「プラグリェースM-27M」補給船は、なぜ制御不能に陥ったのか (4) 油井飛行士の打ち上げ延期と、始まった事故調査

ロシアの「プラグリェースM-27M」補給船は、なぜ制御不能に陥ったのか (4) 油井飛行士の打ち上げ延期と、始まった事故調査
2015年4月28日に打ち上げられた無人補給船「プラグリェースM-27M」は、ロケットからの分離直後に原因不明の問題に襲われ、制御不能に陥った。プラグリェースM-27Mには国際宇宙ステーションに補給するための物資が搭載されていたが、復旧できずにドッキングを断念、そのまま高度を落とし、5月8日に地球の大気圏に再突入して消滅した。

プラグリェースM-27Mは、いったいなぜ制御不能に陥ったのだろうか。

この連載の第1回では、事故の簡単な経緯と、今後の影響について紹介した。また第2回、第3回では、事故が発生した4月28日から、大気圏に再突入して消滅するまでの経緯について紹介した。

第4回となる今回は、今後の予定や事故調査の進み具合について、現時点でわかっている最新の情報を紹介したい。

○事故による今後の打ち上げへの影響

ロシア連邦宇宙庁(ロスコースマス)は5月12日に記者会見を開き、今回の事故を受けて、今後のISSへの宇宙飛行士や補給物資の打ち上げ予定を、すべて延期すると発表した。

プラグリェースM-27Mの事故前の予定では、まず5月15日に、現在ISSに滞在しているアントーン・シュカープリラフ(露)

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