2015年6月4日 12:14
Office 365サイト活用入門 (34) 全テナントに対するメールフローのルールの作成
○テナントのメールフローは最優先
当連載の第28回から、ユーザー毎のメールフローのルールの作成、ユーザー毎の個人用連絡先の作成について紹介しました。メールフローとは、送受信するメールをどうするか…メールを処理するルールを意味します。たとえば、受信メールを条件によって、自動削除する、自動返信する、特定のフォルダに仕分ける、などの処理が一般的です。
Office 365では、テナント管理者が設定するテナント全体に対するルール、各ユーザーが自分で好きな様に設定するユーザーの個人用ルールの2つのレベルで、メールフローを設定できます。連載第28回~31回では、各ユーザーが設定できる個人用のルールの設定を紹介しました。今回は、テナント管理者だけが設定できるテナント全体に対するルール作成を紹介します。
テナントのルールは個人のルールに優先します。たとえば、あるドメインからのメールをテナントのメールフローで削除する様に設定している時、個人のルールにかかわらず、そのサイトからのメールは削除されます。
各ユーザーがそのメールを処理することはできません。
なお、Office 365のプランのうち、Small Businessファミリーのプラン…つまり、Small Business、Small Business Premiumについては、テナントのメールフローの機能を使用できません。