猫の肉球には何が詰まっているのか - 獣医師が解説
○表面は厚い角質層だにゃ!
肉球の解剖をみてみると非常にシンプルで基本的には人間の皮膚と同じです。表面は滑らかで非常にケラチンに富んだ表皮で覆われています。犬の肉球の表面には小さな突起がありさわると少しザラザラしますが、猫の突起は非常に小さくなめらかです。
ケラチンは表皮の一番上の層(角質層)を形成し、うるおいを保ちます。
肉球は地面と接する部位なので他の皮膚と比べて角質層が厚く、簡単に傷つかないようになっています。表皮の下には真皮があります。真皮はコラーゲンが大部分を占めており、その間はゼリー状のヒアルロ酸などで満たされており肉球に弾力を与えます。
○中は脂肪だにゃ!
真皮のさらに下には厚い皮下組織があります。皮下組織の大部分は脂肪で、クッションの役割をしています。この肉球の脂肪は丸っこいので脂肪球とも呼ばれ、肉球のプニプした感触はこの脂肪球によるものです。
このプニプニは高いところから下りた時の衝撃を吸収するのと、移動の際に音を消すのに役立ちます。爪を出し入れできるのもネコ科動物の特徴で、肉球の上に爪を収納する構造があります。
爪をしまい、肉球だけで歩くので本当に静かに歩くことができます。
○汗が出るにゃ!
汗腺の1つであるエックリン腺も皮下組織にあります。エックリン腺はさらさらした汗を出す汗腺で、人間は全身にありますが猫は肉球のような無毛部にしかありません。
この汗腺は交感神経によりコントロールされているので、緊張したり不安を感じると沢山汗が出ます。緊張しやすい猫は診察中に肉球が手汗(?)でびしょびしょになっていることがあり、そうした場合はできるだけ短時間に処置を行うようにしています。エックリン腺からでる汗はニオイ成分が少ないですが、肉球の独特の匂いはこれが理由なのかもしれません。
可愛いだけじゃなく、猫にとって非常に大切な肉球。様々な機能を持っているんですね。
肉球の色は毛色と関係しており、白黒の猫は肉球もまだらになっていることもあります。肉球ファンの間ではピンク色の肉球が人気のようですが、個人的には黒猫のツヤツヤした肉球も好きです。
(画像は本文と関係ありません)
■著者プロフィール
山本宗伸
獣医師。Syu Syu CAT Clinicで副院長を務め、現在マンハッタン猫専門病院で研修中。2016年春、猫の病院 Tokyo Cat Specialistsを開院予定。猫に関する謎を掘り下げるブログnekopediaも時々更新。
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