AppleのWWDC 2015、基調講演でまもなく開幕 - 今年は「変化の震源地」
今年の会場では「The epicenter of change.(変化の震源地)」と書かれた垂れ幕が目立っている。例年同様、iOSとOS Xの次期メジャーバージョンアップの発表が期待されているが、それ以上に話題を集めているのが新しいエンターテインメントサービスである。昨年買収したBeatsが提供するBeats Musicに代わるApple提供の新しい音楽ストリーミングサービスが、その1つ。これはApple Musicと呼ばれて噂されていたサービスだが、Midem music and technologyカンファレンスにおいてSony MusicのCEOのDoug Morris氏が「(WWDCにおいて)発表が行われる」と明言したことで発表が確実視されている。話題の音楽ストリーミングサービスSpotifyがビジネスモデルを確立しきれない中、iTunesで歴史を積み重ねてきたAppleの新サービスが音楽産業に大きな変化をもたらすとMorris氏は予想している。
また、しばらく新世代モデルが登場していないApple TVの刷新と、TV番組のサブスクリプション型サービスも噂になっている。
新しいApple TVについてはApple TV用のアプリを提供するアプリストアの登場が噂されており、実現したら大きな変化の震源地になることは間違いない。ただし、これらについてはWWDCでの発表が見送られるという報道もある。
4月に発売されたApple WatchのWatch OSの大きなアップデートが発表される可能性もある。現在提供されているApple Watch用のサードパーティアプリは、iOSアプリの機能をApple Watchに拡張するようなコンパニオンアプリだが、Apple Watch上で単体で動作するアプリをサードパーティも開発できるようになると報じられている。これも実現したら、ウエアラブルの活用を広げる変化になりそうだ。
iOSとOS Xの次期メジャーアップグレードは、安定性やパフォーマンスの向上に焦点を当てたアップグレードになると報じられている。iOSについては、古い機種のサポート強化が行われるという噂も流れている。新機能の噂は、iOSが鉄道/バスの乗り換え案内機能、Google Nowに対抗するようなプロアクティブなアシスタント機能など。
OS Xは新しいコントロールセンターの導入、Rootlessという新しいセキュリティ機能など。システムフォントがSan Franciscoに変更されるという噂もある。また、Apple Watchや、MacBookシリーズのトラックパッドなどで採用が進む感圧タッチの活用拡大も期待されている。
Appleは基調講演(日本時間9日午前2時開始)の模様をライブストリーミングで中継する。視聴には、MacはMac OS X 10.8.5以降、Safari 6.0.5以降、iOSデバイスはiOS 6.0以降の環境が必要。第2世代以降のApple TVも対応する。
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