COMPUTEX TAIPEI 2015 - Noctua、世界初のノイズキャンセルCPUクーラーを今度こそ"来年"に発売か
通常、CPUクーラーの静音化では、ファンのブレード形状を工夫するなどして、騒音の発生を抑えるものであるが、ANCでは、騒音と逆位相の音を出すことで、これを打ち消す。ANC自体は、ヘッドフォンでも実用化されている、すでにおなじみの技術だ。
Noctuaは、このANC技術をCPUクーラーに適用しようとしている。逆位相の音を出すスピーカの代わりに使うのはファンのブレード。ブレードに磁石を埋め込み、枠部分にあるコイルで振動させるという仕組みだ。
この1年間の開発で最も大きなアップデートは、コントローラの小型化とファンの変更だ。これまでは外付けの基板で制御していたが、CPUを変えて小型化したことで、軸部分に内蔵できるようになった。また開発中の次世代ファンを採用することで、静音化と高性能化を図った。
それで肝心の発売時期であるが、担当者によれば「来年……だといいな」とのこと。ちなみに今回、2014年はあった動作デモがなかったのだが、それは単に機材が壊れてしまったからだそうだ。製品化が近くなると逆に表に出なくなるというケースもあるので、てっきり期待してしまったのだが、そういうことではないようだ。
ただ、量産を見据えた製造工程のテストランも行ったそうなので、今度こそ、製品化が近いと信じたいところ。2016年のCOMPUTEXに楽しみが残った形だが、早く出さないと「世界初」ではなくなってしまうような気が……。
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