『ラブプラス』の内田明理氏がユークス入社&ラボ設立 - 続編依頼も「ウェルカム」
内田氏は、1993年にコナミデジタルエンタテインメントに入社以降、『ときめきメモリアル Girl’s Side』シリーズ、『ランブルローズ』シリーズ、『ラブプラス』シリーズなどのプロデュースを担当。『ラブプラス』シリーズでは、ユーザーから「お義父さん」と慕われるなど、コナミ一筋のクリエイター人生を送ってきたが、今年3月に同社を退社し、その後の動きが注目されていた。内田氏が入社するユークスは、アメプロを中心としたプロレスゲームに強いゲーム会社で、同氏との一番大きな接点は、2005年にユークスが開発を担当し、コナミが販売した『ランブルローズ』のゼネラルプロデューサーを担当していたことが挙げられる。
新たに設立される「Uchida lab」では、さまざまな企画を検討し、手がけるタイトルはプロレスジャンルに限定されず、すぐにマネタイズできるかはわからない実験的な試みも含めてかなり自由な裁量権が与えられるという。内田氏は「(ユークスを選んだのは)ユークスさんと一緒にゲームを作らせていただいたことが非常にいい体験だったのが大きいです。今回は、私に好き勝手やらせていただけるということで、『Uchida lab』を立ち上げました。もしかしたらゲームという枠を飛び越えていくかもしれませんが、何にもとらわれずに考えていきたいです」と、今後の展望を明かした。
チームについてはこれから立ち上げ、早ければ年内の企画発表を目指していくという。「Uchida lab」が求める人材については、「無茶なお願いをしても怒らない人。厳しい状況でも、あとひとつ踏ん張ればユーザーさんが笑ったり、喜んだりしてくれる時に頑張ってくれる人と一緒にやりたい。ユーザーさんを見ている人が条件です」としている。
内田氏がコナミを退社したことで、注目されるのは『ラブプラス』や『ときめきメモリアル Girl’s Side』といった、根強い人気を誇るタイトルの今後。コナミからの開発協力依頼があった場合は? という問いに対して内田氏は「もちろんウェルカムです」と肯定的に回答。私見と断った上で「映画業界やテレビ業界がそうであるように、ゲーム業界もIP(コンテンツ)とクリエイターのマッチングはメーカーの枠を超えるべきだと考えています」と語った。
ユークスが手がけているプロレスゲームと、内田氏のキャラクターコンテンツの融合について同氏は、『ランブルローズ』的な美少女×プロレスのコンテンツの展開にも肯定的な反応。
また、『ラブプラス』などのキャラクターデザインを担当した盟友・箕星太朗(旧名・ミノ☆タロー)氏とまた仕事したいかという問いには「それはぜひやりたいです。今でも定期的に連絡は取っています。ですが箕さんは本当に忙しいので、LINEが既読になってもなかなか返事が帰ってこない(笑)。何かあったらいつでも声をかけてくださいとは言われています」と、定期的な連絡をとっていることを明かした。
今後の展開について内田氏は「アイデア勝負なのでまだ詳しくは言えませんが、ゲームとして展開しなくてもエンターテインメント的な、ショービジネス的な展開はできると思います」と期待を寄せながら、「色々やりたいことはあるし、可能性は広いと思いますが、まずはこれまで僕の作品を支持して楽しんでくれていた方々に、これからどう楽しんで満足してもらえるかを考えたいと思います。これからは小回りの効く立場で、遊んだら楽しい経験が残るものを作っていきたいと思います」と意欲を語った。
会見後、内田氏に話を聞いたところ、コナミ退社後の3カ月間、同氏は自宅で家事と育児に専念しており、娘に「お掃除が得意だからお掃除の仕事をしたら」と心配されたという。昼間は家事をし、夜はさまざまな構想を練る毎日で、10月1日入社までの期間は内田氏側から希望した、いわば充電期間のようだ。
コンシューマーゲームやソーシャルゲームなどのプラットフォームの選択については、どんな形でも、まずはユーザーに楽しんでもらうことを大切にして、そのために最適な環境であればプラットフォームは問わないとも語っていた。
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