くらし情報『名大、計算機を用いて新薬開発を効率化する新手法を開発』

2015年6月11日 16:11

名大、計算機を用いて新薬開発を効率化する新手法を開発

名大、計算機を用いて新薬開発を効率化する新手法を開発
名古屋大学は6月10日、計算機を用いて新薬の開発を効率化する新手法「VS-APPLE」を開発したと発表した。

同成果は名古屋大学大学院工学研究科計算理工学専攻応用計算科学講座計算生物物理グループの千見寺浄慈 助教、奥野達矢氏、加藤鉱也氏らの研究グループによるもので、6月9日に米科学誌「Journal of Chemical Information and Modeling」に掲載された。

ほとんどの薬は、標的の生体タンパク質に結合しその機能を調節することで作用を発揮するため、新薬の開発では、標的タンパク質に結合する化合物(ヒット化合物)を探すことが第一となる。これまでは化合物探しを網羅的な実験で行っていたが、莫大な資金を要することが問題視されている。

より効率的に化合物を探し当てるため、計算機を用いて理論的に化合物を予測するバーチャルスクリーニング(VS)という手法が注目を集めている。特許を避ける事や、その後の改良に有利となることから、同手法では新規性の高いヒット化合物を見つける能力が求められるが、これまでのVS法では新規性を欠いてしまったり、予測精度や計算時間が課題となっていた。

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