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気になるデータ使用量、ストリーミング型音楽サービスはどれだけ聴ける?

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気になるデータ使用量、ストリーミング型音楽サービスはどれだけ聴ける?
●使用データの計算方法
Apple MusicやLINE MUSIC、AWAなど、日本でもストリーミング型の聴き放題音楽配信サービスがいよいよ本格的に始動する。月額1,000円程度でいくらでも聴き放題ではあるが、使っていて気になるのは、どれだけのデータ使用量になるかだ。

○bpsとbyteの関係

ストリーミングメディアでは品質を「bps」という単位で表現する。これは「bit per second」の頭文字で、「1秒あたりのビット数」を表す。「Kbps」や「Mbps」と表記される場合は、その「K」や「M」は1000(または1024)を表す「キロ」や、100万(または1024^2)を表す「メガ」のことだ。ビットを表す単位なので「ビットレート」という言い方をする。

ちなみに、小文字の「k」で表記すると、距離や重さの単位で使う「キロ」(=1000)で、大文字の「K」は2進数で1000に最も近い2^10=1024なのだが、表記する上ではこれが混在することが多い。

単位が小さいうちはいいが、ハードディスクなどでMやGの単位で1000と1024を同じ意味で使われると、かなりの差が出てしまう。
本稿では計算を簡単にするため、Kと表記するが1000で計算するので、あしからず。

例えば128KbpsのMP3ファイルがあるとしよう。これは「1秒あたり128Kbit消費する」ということになる。

bitは8倍するとbyte(バイト)になり、一般的なパソコンでのファイル表記に用いる「KB」「MB」などの「B」を表す。ちょっと面倒臭いが、ここは重要なので押さえておこう。ビットレートが高いということは、1秒あたりにより多くの情報量を詰め込めるわけで、音ならより原音に近く、動画ならより細部まで鮮明な映像が得られることになる。

○実際に計算

さて、128KbpsのMP3ファイルは「128÷8=16」で、1秒あたり16KBになる。1分のMP3ファイルは「16×60=960」で960KBだ。
MP3ファイルは「1分あたり約1MB」というのは概ね間違っていないわけだ。1時間で57600KB=57.6MB、音楽CD1枚がおよそ60~70MBに収まることになる。

なお、圧縮方式はMP3よりAAC、OggVorbisなど、より圧縮率が高いものが登場している。圧縮率が高いということは、同じ品質でよければより低いビットレートで、同じビットレートならより高い品質を実現できることになるわけだ。

●LINE MUSICはどれだけ聴けるか
○ストリーミングメディアの容量は?

基礎がわかったところで、ストリーミングメディアのビットレートに着目しよう。LINE MUSICでは高(320Kbps)・中(192Kbps)・低(64Kbps)の3つの音質を選択できる。Apple Musicの場合は256Kbpsになるようだ。これで音楽を流しっぱなしにした場合を考えよう。


LINE MUSIC(高)の場合、320Kbpsだから320÷8=1秒あたり40KB。1分で2400KB(=2.4MB)になる。1時間で2.4×60=144MBだ。1GB(=1000MB)あたりに換算すると約417分になる。

同様に中の場合、1分で1.44MB。低の場合は1分で480KB(0.48MB)になる。1GBあたりに換算すると、それぞれ約694分、約2083分だ。

標準的な、月間5GBのパケット通信量が設定された料金プランの場合、高・中・低でそれぞれ2085分(=34.75時間)、3470分(=57.83時間)、10415分(=173.58時間)となる。
もし1日8時間音楽を流しっぱなしにしていたと仮定すると、それぞれ4日強、7日強、22日弱で使い切ることになる。

■LINE MUSICの消費データ量

もちろん、一度聞いた曲はフラッシュメモリ上にキャッシュされ、二度目からはダウンロードしないのでパケットを使わないで済むのだが、ラジオのように流しっぱなしの状態ではあまり期待できないだろう。

●動画ではどうなるか
○動画だとどうなる?

ちなみに、動画はもっとビットレートが高い。YouTubeなどはサーバー側でビットレートを調整しているので厳密にいくつということは難しいが、HD動画なら5~8Mbps程度はあると考えていいだろう。となると、1GBはたった125~200分程度で食いつぶすことになる。ちょっと長い動画をLTEのみで見ていたら、たちまち容量オーバーで通信速度が遅くなるのは目に見えているだろう。

キャリアやメディアがスマートフォンユーザーに対して無線LANを推奨するのは、まさにこのためだ。固定回線にも一応通信量の上限はあるが、無線回線と比べるとはるかに制限が緩やかで、ファイル共有をヘビーに使っていたりしない限り、上限に達することはまずありえない。
自宅にいるときや公衆無線LANが使えるところでは、できるだけ無線LANを活用し、データ使用量を抑えるようにしよう。

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