-身体の具合は個人の感覚で語られがちですが、きちんと数字にすることで健康維持がしやすくなるんですね。ところで、仙波さんは数学はお好きだったのでしょうか。
仙波さん:はい。とくに微分積分や数列などが好きでしたよ。昔から、数学は冷たいものではないと思っていました。数学はものごとのいろいろなプロセスを示すことができますよね。それって、自分の考え方を数字という記号に置き換えて、共有できるようにしているということじゃないですか。数学がもっている、とても温かい機能だと思います。
-仙波さんのような考え方を、もっと一般の人に広めていきたいですね。
仙波さん:日本人の5人に1人が、睡眠に関して何らかの問題を自分自身で感じています。インターネットなどでは、睡眠のためにやるべきことなどがまとまっていたりしますが、まずはそれぞれ個人のもつ睡眠傾向を分析して、改善していくという基本が大切です。
-それを示すための数学というわけですね。
仙波さん:僕は幸せな国の指標とは、良い睡眠がとれる国だと思っています。数字の力で良い睡眠ができるお手伝いができればいいですね。
-仙波さん、本日は貴重なお話をありがとうございました。