米AMD、広帯域メモリを採用した最新GPU「Radeon R9 Fury」を発表
「Radeon R9 Fury」はビデオメモリに広帯域メモリHBM(High Bandwidth Memory)を採用した製品。DRAMダイを積層し、GPUと同一のパッケージに収めることで、GDDR5メモリと比較して、電力当たりの性能は3倍に向上するほか、実装面積を大幅に削減することができるという。一方、製造プロセスは従来と同じ28nmプロセスを採用する。
「Radeon R9 Fury」シリーズとして、液冷の「Radeon R9 Fury X」、空冷の「Radeon R9 Fury」、6インチの短尺モデル「Radeon R9 Nano」、デュアルGPUモデル(名称不明)の4モデルをラインナップする。
このうち、「Radeon R9 Fury X」は6月24日に649ドル、「Radeon R9 Fury」は7月14日に549ドルで発売するという。また、「Radeon R9 Nano」は2015年夏、デュアルGPUモデルは2015年秋に投入される見込み。
「Radeon R9 Fury X」のスペックはSP数が4,096基(64Compute Units)、動作クロックが最大1,050MHz、メモリは4GBのHBMで、インタフェースは4096-bit、メモリバンド幅は512GB/s、補助電源は8ピン×2。
このほかのモデルについて、スペックは明かされていない。
また、AMDは説明会の中で「Radeon R9 Fury」シリーズを搭載した小型フォームファクタのゲーミングPC「Project Quantum」も公開した。「Project Quantum」は2つのボックスを上下につないだようなデザインで、下のボックスにシステムを収め、上のボックスは冷却に使用するとしている。