ラピス、バッテリ駆動の電動工具など向けリチウムイオン電池監視LSIを発表
同製品はパワーダウン時消費電流0.1μA(@Typ.)も実現しており、電池パックを長期保管しても、電池容量にほとんど影響を与えないで済む。また、各セル電圧を±15mVの精度で検出することが可能なため、充電効率を従来ソリューション比で7%向上させることが可能なほか、温度検出回路とショート電流検出回路を内蔵しているため、マイコンレスで充放電時の異常温度検出と電池パックのショート検出を可能としており、これにより主要部品点数を4個から1個に削減でき、実装面積も従来ソリューション比で約20%削減することが可能になるという。
さらに、高耐圧プロセスの採用により、LSI1つで4~10直列システムまで対応することが可能。そのため、最大36Vまでの電動工具にも安心して使用できるほか、2個使用にて20直列(72V)に拡張できるため、電動自転車や乗用カートなどにも対応することが可能となるという。
なお、同製品はすでにサンプル出荷中で、サンプル価格は800円(税別)。量産出荷は2015年9月からを予定しており、量産規模は月産5万個としている。