くらし情報『セキュリティのトビラ (20) 標的型攻撃メール訓練のトビラ(2)』

2015年6月24日 10:00

セキュリティのトビラ (20) 標的型攻撃メール訓練のトビラ(2)

セキュリティのトビラ (20) 標的型攻撃メール訓練のトビラ(2)
前編では、標的型攻撃メール訓練に潜む落とし穴について説明を行いました(【コラム】セキュリティのトビラ 標的型攻撃メール訓練のトビラ(1))。後編では、訓練に関する"ある実験"の結果や年金機構のメール文を例に、メールテストの正しい利用法について解説していきます。

○問題は?

こういった訓練について2011年に興味深い実験結果が報告されているのでそちらを紹介しましょう。これは、現在IBM傘下となったTrusteerが実施したものです。

セキュリティ教育を受けたと判断できるユーザー100人に対し、知人がライバル会社に転職したことを知らせるメール(ビジネスSNS「LinkedIn」の通知に偽装)を100人に送信しています。そして、メール内に記述されているリンクをクリックするかどうかを調べるというものでした。7日以内にリンクをクリックした人、クリックしなかった人の結果は以下の通りです。

24時間以内にクリック:41人

48時間以内にクリック:52人(24時間以内から11人増)

7日以内にクリック:68人(48時間以内から16人増)

クリックしなかった:32人

通常の訓練であればクリックをした方にフォーカスして、何かしらの教育を行うことが多いわけですが、この実験ではクリックしなかった方に「リンクをクリックしなかった理由」

関連記事
新着くらしまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.