2021年4月16日 08:00
セカオワ・Fukase、巨大油絵描き狂気表す…監督の無茶ぶりに「でかすぎだろ」
喜んだのもつかの間、2メートル四方で描き直してほしいという無茶ぶりにFukaseは「でかすぎだろ」と思わず突っ込んでしまったという。
普段からFukaseが絵を描く時に着ている絵の具まみれのジャージを見た永井監督がインスピレーションを受けて、ほぼそのまま劇中衣装のイメージに採用、両角が“絵を描く”という設定もここから加わった。残暑厳しい中で倉庫を貸し切り、撮休日に丸1日を費やして仕上げた渾身の作品は圧巻の仕上がりに。全体が赤で統一され、スマイルマークが並んだデザインは、血を連想させるような深紅の赤色と、幾重にも塗り重ねられた痕跡が殺人鬼両角の狂気と重なり、より不気味な印象を醸し出している。
○Fukaseコメント
僕は油絵を素手で描きます。そして、絵を描くときには「お気に入りの服」を着ると決めていて、最後にはその服ごと作品にしようと思うぐらいに着倒しています。描いている時は集中力を切らさないよう、着ている服で手を拭くのでどんどん絵の具が服についていく……そんなジャージを見た監督が「これ、いいね」と言ってくださって、劇中でもその服をイメージした衣装を着ることになりました。殺人鬼の衝動を理解するために描いた小さな絵が始まりです。