VAIOウォッチャーが試す「VAIO Z」ロードテスト 最終回
「VAIO Z」の液晶ディスプレイは13.3型で、解像度は2,560×1,440ドット(WQHD)だ。モバイル用途としては十分な大きさ、そして解像度だが、職場や自宅のデスクで使っていると、もう少し余裕のあるデスクトップで作業したいと思うこともあるだろう。
そこで今回は「VAIO Z」に外付け液晶ディスプレイを接続し、デュアルディスプレイ環境での使い勝手を検証した。
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VAIOウォッチャーが試す「VAIO Z」ロードテスト 第2回 クリエイティブな用途でも使えるのか?
VAIOウォッチャーが試す「VAIO Z」ロードテスト 第3回 「VAIO Z」のモビリティは果たして?
■主な仕様
[製品名]VAIO Z VJZ13A1
[CPU]Intel Core i7-5557U(3.1GHz)
[メモリ]8GB/16GBGB
[ストレージ]128/256/512GB PCIe SSD
[光学ドライブ]―
[グラフィックス]Intel Iris Graphics 6100(CPU内蔵)
[ディスプレイ]13.3型ワイド(2,560×1,440ドット)
[サイズ/重量]W324.2×D215.3×H15~16.8mm/約1.34kg
[OS]Windows 8.1/8.1 Pro Update 64bit
[価格]税別190,000円(最小構成時)~
○デュアルディスプレイで作業を効率化!
「VAIO Z」は映像出力用に、HDMI端子を用意している。最大出力解像度は4,096×2,160ドット(4Kデジタルシネマ)/24Hzもしくは3,840×2,160ドット(QFHD)/30Hzだ。4K対応のテレビや液晶ディスプレイに接続すれば、より精細な映像を楽しむことができる。
HDMI端子から液晶ディスプレイを接続することで、簡単にデュアルディスプレイ化できる。4Kディスプレイを使えば広大なデスクトップを利用できるが、所有している人はまだ少ないだろう。
そこで今回は一般的な1,920×1,080ドットの液晶ディスプレイを利用した。「VAIO Z」の液晶ディスプレイよりは解像度が低いものの、2画面使えるようになることで、作業効率は大きく向上するはずだ。
「VAIO Z」のWQHD表示と外付け液晶ディスプレイで一般的なフルHD表示を比べると、さすがに情報量はだいぶ変わってくる。試しに「Adobe Photoshop Lightroom 6(以下、Lightroom 6)」をそれぞれの画面で表示してみたところ、WQHD表示のほうがサムネイルやインタフェースが多く表示された。
もっともこれは「VAIO Z」のスケーリング設定が200%に設定されているのに合わせて、外付け液晶ディスプレイ側でも拡大表示されているためだ。等倍表示であれば、フルHD側でもより多くの情報を表示できる。だがそうすると、今度は「VAIO Z」側の表示がかなり小さくなってしまう。このあたりは好みに応じて、最適な設定で作業していただきたい。
●「Lightroom 6」の2画面機能を試す
デュアルディスプレイ環境では、ふたつの画面に情報を表示することが可能だ。たとえば片方でWebページを表示しながら、もう片方の画面で文書を作成するといった使い方ができる。実践している人も多いと思うが、同時に複数のウィンドウを扱う作業では、効率が大幅に向上するだろう。
写真の加工や動画の編集も楽々と行なえる「VAIO Z」では、クリエイティブ系ソフトの快適さも大きく向上する。たとえばLightroom 6なら、サブ画面用の「セカンドディスプレイ」機能を使うことで、編集中の画面とは別に写真を大きく表示したり、サムネイルを一覧表示することが可能だ。
また「VAIO Z」はタブレットモードに変形することで、液晶タブレットのように使うこともできる。「VAIO Z」側でデジタイザースタイラスを使いながらイラストを描き、外付け液晶ディスプレイ側で全体像を確認する、あるいはツールウィンドウをまとめて配置しておくなどすれば、生産性が大きく向上するはずだ。ただしマルチディスプレイ環境では画面の自動回転機能を利用できない点に注意したい。
○VAIO Z用外付けディスプレイの導入はアリ
複数のウィンドウを一度に表示できるマルチディスプレイ環境は非常に便利で、作業の効率が大きく向上する。資料の作成や情報収集はもちろん、今回紹介したようにクリエイティブ系ソフトを使った作業でも有効だ。最近は液晶ディスプレイを安く購入できるほか、家に使っていないディスプレイが眠っている場合もあるだろう。「VAIO Z」をメインマシンとして利用する人はぜひ試していただきたい。